宝塚の観劇感想 花組

舞空瞳とホログラム~花組 全ツ感想~



f:id:zuccazuccamu:20181130203618p:image

おはよございます!

むーです。

 

昨日は沢山DMを戴き、ありがとうございました。

昨日掲載しなかった感想についてはDMを戴いた方にのみお送りさせていただきました。

 

さて、今日も引き続き花組の全ツに関する感想を書いていきます。

今日ご紹介させていただくのは今回の全国ツアーでヒロイン・フェリシア役を演じている舞空瞳ちゃんです。

 

今回の全国ツアーは”舞空ひとみのお披露目”とも言えるほど大活躍しています。

今日はそんな彼女についてお話します。

 

 

意思の強いフェリシア

 

フェリシアって聞くと私はどうしても「純真無垢な少女」をイメージしてしまう。

昔スカステで見た「メランコリック・ジゴロ」でもどうしてもフェリシアのことを好きになれなかった。可愛いけれどナヨナヨしていて自分勝手。

こんな女子が現実にいたら避けちゃうかも~と思わずにいられない女子像だ。

 

ぶっちゃけ話をすると、フェリシアという役は演技が下手な人が演じても成り立ってしまうような役だと私は感じた。

 

最低条件として「守りたくなるような可愛さ」は必要だけれど、それだけで成り立ってしまうような役なのだ。

 

最低条件でもあり、一番肝心なのはこの「守りたくなるような可愛さ」

 

舞空瞳にはこれがあった。

しかし同時に「意思の強さ(頑固さ)」も感じた。

 

あともう少しこの頑固さがにじみ出ていたら舞空瞳のフェリシアは破綻していたようにおもう。

 

彼女の演じるフェリシアは「守りたくなるような可愛さ」もあるけれど、同時に意地でも負けない強さと賢さがあった。

 

彼女のインタビューやショーでの表情を見て、本来の彼女はフェリシアと真逆の性格なのかもしれないと勝手に予想している。これを踏まえて今回、舞空瞳が創ったフェリシア像を考えると彼女の自我がフェリシアに色濃く反映されていたのかもしれないことに気づいた。

 

もしこれを華優希が演じていたらもっともっと「白々しいほど純粋無垢なフェリシア像」を完成させていたかもしれない。私が華優希の演技力に寄せる信頼は絶対なので笑 買いかぶりすぎかもしれないけど、彼女なら舞空瞳ちゃんのフェリシアとは異なり、徹底的に自分を殺してに弱いフェリシアを作るんだろうなと思う

 

ここまで言ってきたけど私は舞空瞳のフェリシア像が嫌いなわけではない。

気になったのは、”あれだけ頑固そうなのに、肝心な場面でナヨナヨと流されるフェリシア像に矛盾を感じてしまった”だけ。人間的っちゃ人間的だけど、どうにも納得できなかった。

 

たぶん、「頑固」と感じた要因は彼女の醸し出す雰囲気云々よりも”眉毛”の太さだと思う笑

 

舞空瞳ちゃん、今回めっちゃ眉毛太く書いている気がする。

だからちょっとした表情の変化が読み取りづらい。

「今どんな表情をしているのかな?」と思ってオペラでお顔を注視しても眉毛の動きが殆どないので表情の違いが分かりにくかった。それ故に 表情の動きがない=動じない=自分の考え・意思をもっている=頑固ってイメージになってしまったのかも。

 

お化粧・お芝居は学年と共に改善されていくものだと思っているので、見守っていきたい。

 

舞空瞳とホログラム

 

演者としての舞空瞳。

ショースターとしての舞空瞳。

 

どちらが好きかと言われればショースターとしての舞空瞳かもしれない。

 

最初は「お芝居の上手い華優希にショーでトップ娘役ポジを与えて、ショースターの舞空瞳をお芝居でトップ娘役にしたのは何故だろう?」と疑問だったのですが、今回は敢えてこの配置にしたのかもという結論に至った。

 

もしかしたら

「二人に苦手な部分を克服してほしい」という劇団の親心をなのかもしれない。

 

 

そんな舞空瞳のEXCITER!!での最大の見せ場といえば「ハバナの場面」

残念な場面が多くてがっかりしていたところに登場したのがこの場面だったのだけど、目を奪われた。奪われたという言葉では生ぬるいかも。もぎ取られたという感じ。

 

彼女しか見てはいけない。という錯覚に陥って息をするのも忘れてしまった。

 

藤井先生がこの場面で表現して欲しかったことを初めて体現できたのは舞空瞳かもしれない。

私の深読みだったら申し訳ないけど、おそらく藤井先生がこの場面に求めていたのは「少女に秘められた魔性」

 

純白のドレスにティファニーブルーのリボン

ふわっとした金髪

少女のような幼さが残っているあどけない表情。

 

そんな彼女が情熱の国・ハバナで激しく踊り狂うこの場面はどことなく儀式っぽくて神秘的だ。ハバナという国に来て初めて彼女の喜び・怒り・悲しみ・切なさが爆発したかのような舞。

 

歴代のトップ娘役たちが情熱をこめて演じてきたこの場面だけど、舞空瞳のダンスが一番「少女に秘められた魔性」というテーマを体現できていたのではないだろうか。

 

彼女のダンスはホログラムのよう。

少女のような愛らしい笑顔を見せたかと思えば、ターンした瞬間にドキッとするような色気を含んだ表情をする。瞬間瞬間で全く別の表情になるのが面白い。

 

そして、ドレスの翻り方が本当に本当に本当に美しくて・・・。

一挙一動に目が奪われるとは正にこのことなのだと知った。

 

そして、「このダンスを永遠に見ていたい」と思わせる中毒性が確かにそこにあった。

 

超スター級の娘役になるはず!

 

終演後、一緒に見に行った友人と開口一番で話したのは

 

「舞空瞳」のこと。

 

彼女は絶対素晴らしいスターになるねと興奮しながらしゃべった。

 

舞空瞳という今後の成長が楽しみすぎる娘役に出逢えた奇跡に感謝して!

 

彼女の今後をできるだけ近くで見守っていきたい。

 

でわ~。

↓励みになりますので、ポチッとお願いします↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

関連記事

スポンサーリンク

-宝塚の観劇感想, 花組