宝塚の観劇感想 月組

暁千星が描いた全然かっこよくないルドルフ



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おはようございます。

む〜です。

 

2回エリザを見ると下級生まで目が行くので気づきが増えますね、やっぱり。

いろいろ書きたいのに時間だけがどんどん過ぎていって手が追いつかないです涙

 

ううう。。。24時間動ける体が欲しい〜。

 

はい。本日はルドルフを演じた暁千星くんについて書きます。

初見の時点で彼女の演じるルドルフについて色々書こうと思っていたのですが、「本当にこの感想でいいのか?」「彼女が作りたかった役はこんなルドルフなのか?」物凄く悩んだ結果今日書くことにしました。

 

賛否両論あるかもしれませんがどうぞご覧ください。

 

 

0歳児ルドルフ

 

ありルドルフの何が0歳児だったか。

 

私から見ると彼女の作るルドルフは赤子のような弱さを纏っていたからです。

「人の意見に流されて革命を起こし、死に至る」王道のルドルフ像ではあるものの、それに輪をかけたような人間的な弱さが際立っていました

 

歴代のルドルフたちは少しでも運命に抵抗したり、自分の意思を信じて前に進む強さがありましたけど、ありルドルフにはそれを感じませんでした。

 

それどころか1回目に見た時よりも2回目に観たルドルフのほうが弱くなっているように感じられました。

 

ルドルフのナンバーでもある「闇が広がる」

トートよりもルドルフの闇が深すぎてドン引きしました。笑

 

トートによって闇が広がるどころかルドルフによって闇が深まり、その後革命家たちと運命を共にしようとカフェへ赴く足取りさえも弱弱しく、、。

 

「あんなフラフラの状態で革命なんて起こせるのか?」

「どこにそんな気力があるのか?」

 

疑問に思っているうちにルドルフは自殺していました。

 

ありルドルフには一貫性がない(人間らしい)

 

私がありルドルフに戸惑う理由の一つとして、一貫性の無さがあげられます。

ありルドルフが登場し、父を説得する場面では誰かに操られているような弱弱しさもなく力強く自分の意思をもって反発しています。

 

しかし、エリザベートに捨てられトートや革命家に唆されて革命に参加する彼女の眼にはもう父帝を説得していたような強い光は二度と現れることはありませんでした

 

そして最後まで弱弱しくボロボロになって死んでいきます。

 

歴代のルドルフたちは、エリザベートに捨てられ落ち込んだところから、革命にもう一度燃えようとする強さがありました。

 

それがありルドルフにはなかったのです。

 

母に捨てられた時点で、彼の心は0歳児に完全に逆戻りします。

それか、、「疲れ切って無気力になってしまった。」という言い方のほうがいいのかもしれません。

 

なのでありルドルフは全然かっこよくなかったです。

 

初志貫徹なんて言葉は彼にはなく、人の意見に流されて使われるだけ使われて、ボロ雑巾のように死んでいく。唯一決心できたことは自殺くらいでしょう。

 

ロマンも夢もあったもんじゃないです。

 

しかし、これこそが人間・ルドルフの本来の姿なのかもしれません。

ありルドルフは確かにかっこよくないし、歴代で一番弱かった。でもこの弱さが彼が人間であったことの証なのかもしれません。

 

宝塚に人間臭さを求めていない私からすると「なんてかっこ悪いルドルフなんだろう」と最初は思いましたが、この嫌悪感こそが暁千星がルドルフを孤独な英雄ではなく一人の弱い人間として扱ったことを示しているのかもしれません。

 

 群を抜いていた歌声

 

2回目に観た月組エリザは歌唱面での成長が素晴らしく、かなり驚きました。

ちゃぴもたまきちもみやちゃんもれいこさんも皆よくなっていて一幕終わるころにはただただ驚きの気持ちで胸がいっぱいでした。

 

しかし!!

 

2幕でありルドルフが出てきて歌いだすと、圧倒的なレベルの違いを感じました。

月組生はみんな歌がうまくなったけど、ありちゃんの歌声だけは次元を超えていましたね。

 

これからが楽しみになってしまいました^^

 

明日は他キャストのまとめ

 

ありルドルフに関する私の感想は以上になります。

いかがでしたでしょうか??

皆様からのご意見もお待ちしております。

 

でわ~。

 

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