宝塚の観劇感想 日々の戯言

月組 「THE LAST PARTY」初日感想(月城かなと様)



おはようございます。

む〜です。

 

昨日から充電式ホットアイマスクを使うようになりました。

ブルーライトで疲れている眼を温めてくれるので、とっても気持ちい。。

最近購入した物の中では一番いいお買い物だったかもしれません。

 

はい!

ということで今日は昨日に引き続き、ラスパの感想を書きます。

 

今日はフィツジェラルド/TUKISHIROを演じてくれた

 

月城かなとくん

 

について語ります。

 

*ネタバレ微妙に含んでいます><

 ネタバレ見たくない人は回れ右!

 

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ほぼ出ずっぱり

 

SNSなどで既に色んな感想が出ていますが、みんな同じことを思ったと思います。

 

かなとくん、殆ど出ずっぱりなんです。

舞台に一度でたらほぼ捌ける事なく、ずっと舞台でお芝居をされています。

 

ずっと出ているので、必然的に台詞の量も凄いことになっています。

 

初日にして台詞を完璧に覚え、言葉を自分のものにして発している。

当たり前だけど、よくやりきったと思います。

 

れいこさんのお芝居に対する思いを感じられた

 

栄枯盛衰を体現する

 

「エリザベート」のフランツ役のように、この作品でもその人物の生涯をただ一人が演じきることを要求されている。

 

しかもフランツのように付け髭で外見を変えることはしない。

時代の流れに沿って、辛うじて洋服が変わるくらいで劇的に外見を変えることはない。

 

でも、彼女は確実に舞台の上で歳をとっていった

 

狂騒のジャズ・エイジで遊び狂った人生の絶頂から

世界恐慌でどん底まで叩き落とされた末路までしっかりと人生の辛酸を舐め尽くして

歳をとっていた。

 

彼女の外見は殆ど変わっていない。

昔と変わらず美しい金髪と美しいお顔はそのまま。

 

しかし、彼の瞳の動きや仕草、背中から、彼が着実に歳を取っていったことを感じました。

 

芝居ってただ感情を込めて台詞を話したりするだけじゃない。

全身を使って舞台の空気を撹拌し、物語を”リアル”に創り出す。

 

彼女は意識せずにやっているかもしれないけれど、そんなことを学ばせていただいた気がします。

 

月城かなとの"フィッツジェラルド”像

 

私は大和悠河さんと大空祐飛さんの作品をどちらもDVDでみてから観劇しました。

今回思ったのは演じる人によって大分作品全体の印象が変わるということ。

 

大和さんのスコットはとにかく美しくて華やかでかっこいい。よりスコットのフラッパーな部分が強調されていた気がする。どのポーズをとってもポスターになる程かっこよかった。だから落ちぶれていくその姿が痛々しかった。

 

祐飛さんのスコットは華やかで元気に振舞っているけれど、どこかいつも孤独で寂しい。大和さんとは対照的に、世界恐慌後の世界を予期していたかのような暗い影が瞳のなかでちらついているのが気になった。祐飛さんの真骨頂は「苦悩の演技」だと勝手に思っているので笑 落ちぶれた後の方が堂に入っていて不思議だったのを覚えている。

 

このお二人を拝見した上でれいこさんのスコットを見たけれど、この二人とは全く違う印象を抱いた。

 

れいこさんのスコットはいい意味で普通の美しい少年。外見上は美しい、普通の少年なんだけど、ゼルダに似た線の細さを持っていることを冒頭で感じた

夢見がちで憧れてきたものを全て手にしたけど、全部手からこぼれ落ちる。

でも、全ての時代においてスコットはそれなりの幸せを見つけられたんじゃないか?と思わせてくれるスコットだった。最後のシーンまで見終わった後に「そう、これが僕。フィッツジェラルドの終の姿だ」と納得して死んでいったのではないか。そう思わせてくれたスコット。

 

スコットとゼルダの愛

 

もう一つ。

 

DVDで見たときよりも、かなとくん演じるスコットとうみちゃん演じるゼルダの強すぎる繋がりがこの物語の核になっていた。(これは生観劇だからこそ感じられたのかもしれない)

 

愛しているのにお互いを傷つけ合う

甲高い笑い声さえ心臓を切り裂かれた悲鳴に聞こえた。

 

この二人の関係を一見、破滅的としか思えない。別れた方が正直いい気もする。

しかし、二人は運命共同体の惑星なのだ。

近づきすぎると爆発し、離れすぎると引力を失って無限の彼方に飛んでいく。

 

お互いに血を流しながら相手を深く愛することしかできない。。

こんな形でしか愛を育めないなんて、なんて歪んだ関係なのだろうと思いつつも、

ちょっと素敵だなと思ってしまった。

 

なので、フィナーレで「im in heaven」をバックミュージックに幸せそうに踊る二人があまりも理想的すぎて・・この場面で泣いてしまいました。

 

何色にも染まれる 

 

かなとくんの性質ってたまきちと似ているのなぁ〜と今回思いました。

周りの演者が個性を爆発させることのできる主演。

だからと言って決して埋もれることなく、彼は彼で静かに彼の個性を光らせている

 

必然的に舞台全体のクオリティが上がるあの雰囲気。

かなとくんの舞台をみて、初めて「この人すごい!」と思えた瞬間でした。

 

今じゃなくてもいい。

祐飛さんみたいにゆっくりでもいいから彼女にはトップになってほしいと思います。

 

明日は

すごい感情的に書いてしまったので読みにくいかもしれません。

ごめんなさい。

明日はゼルダ/MITUKIを演じてくれた海乃美月ちゃんについて語ります。

でわ〜

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