OG様

【ポーの一族】夢咲ねねシーラ 感想 (仙名彩世との違い)



おはようございます。
む〜です。

今日も梅芸「ポーの一族」の感想を書きます。
とりあえずこの記事を書き上げたら「ポーの一族」感想記事はブログではなく、noteにゆっくり投稿していこうと思います。

お時間がある時に、今後の記事も読んでいただけると嬉しいです^^

ということで!!

今日は

  • シーラを演じたねねちゃん

の感想、そして宝塚版との役作りの違いを簡単に書いてみます。

最後までごゆっくりお楽しみくださいませ。

 

【夢咲ねね】シーラの役作りについて

89期でエドガー(明日海りお)と同期のねねちゃんシーラは、可愛さと貴族令嬢としての上品さを兼ね備えたシーラとして仕上がっていました。

全体像としては、愛らしく可愛らしいシーラなのだけど、ふとした瞬間に見せる酷薄な微笑みで彼女がヴァンパネラなのだということを認識させられます。

 

この塩梅がねねちゃんらしさを活かしたシーラでした。

 

後ほどゆきちゃんシーラとの違いを書きますが、ねねちゃんシーラはいい意味で親やすさを感じるヴァンパネラだったように感じます。

ポーの一族の漫画を定期的に読み返している私としては、原作に近いのはねねちゃんシーラかも。

 

例えばですが、シーラの持ち曲である「永遠の愛」。

 

あの曲の歌詞でシーラの恋に恋する乙女の気持ちが歌われています。

シーラ:出会いの時 私は15 彼は私を見初めてくれた
でもその時 私はある伯爵の フィアンセだった 親が決めた お金のために
エドガー:「ふーん。可哀想に」
シーラ:結婚した時 私は16 家同士の愛の無い結婚 生きる勇気を失くしていった
その時彼が支えてくれた 私は初めて 恋に落ちた
エドガー:「それで?どうしたの?」
シーラ:駆け落ちした時 私は17 彼とさえいれば 幸せだった 永遠に続け この幸せよ 祈らずにはいられなかった

 

見ていただければわかるとおり、ヴァンパネラになる前のシーラって結構無鉄砲な女の子なんですよね。

 

このシーラの“少女性“を上手に拾い上げたのがねねちゃんのシーラだと思いました。

くるくる変わる表情を見ていてもねねちゃんのシーラは17歳の時から時が止まっているのかもしれません。

 

彼女のシーラなら17歳で家出して男爵に嫁いじゃうような無茶振りにも納得です。

彼とさえいれば幸せ!と言う歌詞もねねちゃんシーラならではの説得力があったかな。

 

いい意味で幼いねねちゃんシーラでした。

【役作りの違い】仙名彩世と夢咲ねねの違い

お二人の役作りの違いをざっくりとまとめると

  • 夢咲シーラ:恋の熱に侵されて結婚してしまったような若さと母性を感じるねねシーラ
  • 仙名シーラ:自らの確固たる意思で結婚を決めた大人っぽく艶っぽいゆきちゃんシーラ

 

先に仙名シーラを見ていたので、ねねちゃんシーラの役作りがとても新鮮でした。

「こんな解釈もあるのか!」と楽しませていただきました。

役作りとしてはどちらも正解だと思います。

 

ねねちゃんはシーラの若さエドガーに対する母親としての愛を。

ゆきちゃんは悠久の時を経て経てきた異次元レベルの大人の余裕男爵に対する深い愛と信頼を。

 

それぞれ表現されたのではないでしょうか?

【表情の作り方】仙名彩世と夢咲ねねの違い

この違いは芝居にも現れていて。

 

例えば表情の作り方!

 

ねねシーラ→表情がくるくる変わる。普段は愛らしい人間の若妻として振る舞う。を狙うときはヴァンパネラとしての凄みが増す。

ゆきシーラ→表情はほぼ変わらない。常に「この世ならぬもの」として立ち振る舞い、どこか人間を見下した余裕すら感じる。クリフォードに殺される時に初めて不安そうな顔をする。

 

ねねちゃんシーラはその若さえゆえか、不安などがすぐに顔に出るの可愛かった

ヴァンパネラとして歴が長い男爵よりも、まだまだ人間の感情?が残っている様子が感じ取れた。

劇中でシーラがエドガーのお姉さんと見間違われてしまうシーンがあったけど、それもねねちゃんシーラなら納得
この部分はゆきちゃんシーラとの大きな違い!ゆきちゃんシーラはかなり大人びていたからどう見てもエドガーのお姉さんには見えなかったから。

男爵も彼女のこの「愛らしさ」に惹かれたのかなと容易に想像できる最初から最後まで愛すべきシーラでした。

 

対してゆきちゃんシーラ

人間ぽかったのは、儀式に参加する前まで。その後は熟年のヴァンパネラとして舞台に君臨し続けていた。
どんなことにも落ち着いて対処し、男爵同様、感情の揺れは滅多に見せないのがとてもヴァンパネラらしく見えました。

なので何人もの女性を誑かしてクリフォードがゆきちゃんシーラのただならぬ雰囲気に惹かれたという設定にも納得

 

こんなゆきちゃんシーラだからこそ、後半の表情の変化(クリフォードに殺される場面〜男爵を庇って銃に打たれる場面)に衝撃を受けます。

 

「あの完全無欠だったシーラがこんなボロボロに。。」と涙せずにはいられないシーラでした。

 

【お化粧の違い】仙名彩世と夢咲ねねの違い

あとはお化粧の仕方が全く違った。

ねねシーラ→顔色は白すぎず普通。リップはピンク

ゆきシーラ→顔はほぼ真っ白。リップは血を連想させる赤。

 

この違いが役のイメージの違いにもつながっているのかなと。

ただ、漫画のシーラに近いのは断然ねねちゃんでしたね。

 

若く美しい令嬢がヴァンパネラになるという悲劇を感じさせる出立ちでした。

 

ゆきちゃんシーラはお化粧からして落ち着きのあるシーラだったので、ねねシーラのような若さこそ感じませんでしたが、

・ポーツネル男爵の隣に立つことに相応しい人物でありたい
・ポーの一族としての誇りを常に持ちたい

という強い意志を感じるシーラに仕上がっていました。

 

個人的に好きなのは。。

どっちのシーラも忘れられないくらい大好きなんですけど、個人的にはゆきちゃんのシーラがツボかな。。

お化粧の仕方、そしてあきらポーツネル男爵との関係性も含めて、ゆきちゃんシーラの役作りが自分の好みでした。

 

ねねちゃんシーラと比較すると、原作よりもかなり大人っぽいシーラに仕上がっているのは間違い無いのだけど、あの大人っぽさと艶っぽさが素敵よね。

 

ともあれ。
初演とは全く違う役作りで挑んできたねねちゃんのシーラも本当に素敵だったので!!!!

お時間ある方は今週?のライブ配信もぜひ見てください^^

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