日々の戯言

憧れの存在から見守る存在へ〜トップ娘役像の変化〜



おはようございます。
むーです。

 

今日は以前から感じているこの件について。

数年前にこんな記事を書いたのですが、

PICK UP!
宝塚歌劇団はアイドル集団なのか?〜タカラジェンヌとアイドル〜

続きを見る

 

ざっと言えば、今日はこの記事の続きのようなもの。

 

タカラジェンヌは時代とともにアイドル化してきました。

それは以前noteに書いた記事でも少しだけ触れました。

 

そしてそれは彼女たちが演じる娘役像にも影響を与えてきました

 

劇団の求めるトップ娘役

ここ最近の娘役は最初から憧れられる存在であることよりも、始めは見守られる存在である方が望ましいのかな?と感じています。

 

私が初めて宝塚をみたときのトップ娘役は宙組の野々すみかさんだったのですが、先日スカステで放送された「黒蜥蜴/新人公演」をみても、彼女の演技はとても大人っぽく艶っぽかったですね。(今思えば彼女の学年を考えれば、かなり大人っぽい娘役さんでしたね・・!)

 

そんな彼女の雰囲気と今のトップ娘役さんの演技を比べてしまうと、どうしても現在のトップ娘役さんたちの演技は子供っぽく少女のような役が多いように感じます。

 

 

これは「私が歳をとったせいなのかなぁ?」と最初は思っていたのですが、どうもそれだけが理由ではないようです。

 

私が思うに。

 

根本的に宝塚歌劇団がトップ娘役を選ぶ時の基準?が変わったのではないでしょうか?

 

 

劇団としてはトップ娘役の成長過程を見てほしいように私は感じます。

 

可愛らしいトップ娘役から年月を経て大人っぽい娘役へと成長する過程を楽しんでほしい。

 

そう劇団さんから告げられているように感じます。

星風まどかが物語る現代の娘役像

その一番わかりやすい例が宙組の星風まどかちゃんです。

 

まどかちゃんも最初は可愛らしい印象であどけなさが目立つ娘役さんでした。

 

その後、年月を経ていつ間にか『オーシャンズ11』でテスを演じるような娘役さんになっていました。

 

これこそが宝塚歌劇団が現代トップ娘役に求めている変化なのかもしれません。

 

私も今のまどかちゃんの雰囲気がとても好きなのでこのまま長くいて欲しいなぁと思っているのですが、残念ながら劇団のこの方法だと

大人っぽくなった(娘役として完熟期を迎えた)途端に退団してしまうことが多いのです。

 

なので娘役としての完熟期を味わえるのはほんの束の間で、また新しいトップ娘役が就任すると若い技術を見ることになってしまいます。

 

いい娘役さんになったなぁと思うと
また次のトップ娘役の成長過程を見せられる。

 

この流れにが物足りなさを感じているののかもしれません。

憧れる存在から見守られる存在へ

トップ娘役の学年は若返っている(より下級生を抜擢するようになった)とよく聞きますが、たぶんそんなことはなくて。

 

若返ってはいないけれど、劇団の求める傾向が

 

就任当初から人々に憧れられるトップ娘役というよりは

任当初から退団までの成長過程を見守る楽しさを与えるトップ娘役

 

となってきているのかもしれません。

 

ただ個人的にはこれがすごく疑問で。

 

宝塚歌劇は生徒の成長を見守るのも一つの楽しみだというのはわかるのですが、

 

トップ娘役にもその楽しみは果たして必要なのでしょうか?

 

また、そういうタイプの娘役で五組のトップ娘役を揃える必要はあるのでしょうか?

大人っぽい娘役に出逢いたい

 

私のトップ娘役という立場に対する想いはいつも1つ。

 

トップに立つ以上、ある程度芸が成熟していて欲しい

 

これだけです。

 

トップというのはある団体の頂点に立つ人です。

頂点に立つのであれ”ば「彼女がチームの頂点に立たなければならない理由」を身をもって示して欲しいと個人的には思っています。

 

今年は月組と花組のトップ娘役の座が空くことになるわけですが、できればもう一人は大人っぽい、熟練の娘役さんがトップになって欲しいなぁと世界の片隅から願っております。

 

それでは!

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