日々の戯言

宝塚歌劇団のトップスター・トップ娘役に望まれる能力【2021年Ver.】



おはようございます。
む〜です。

 

育児しながら在宅勤務してますっていうと大抵「いいなぁ」って言われるのは何故でしょう・・涙
仕事は子供が寝てからしかできないから結構大変だと言うことが世の中に浸透してほしいと切に願っています。

 

さてさて。
今日は以前書いたこちら↓の記事の続きになります。

宝塚歌劇団・二番手の意味【2021年ver.】

続きを見る

 

今日書くのはタイトルの通り、今の宝塚歌劇団で求められている、トップスター・トップ娘役の能力についてです。

 

明確に「これからのトップスターとトップ娘役に求められる能力はこれだ!」と書くことはできませんが、

こんな感じなんだろうな〜ということをぼんやりと書いてみようと思います。

 

トップスターに求められること

これからのトップスターに求められること。

 

それは、

  • 柔軟性>>個性
  • 絶対的なリーダーとして君臨しない

 

こも2点だと思います。

 

今までは個性の強い方がトップスターになったり、実力的に秀でている方がトップスターになったりしていました。

現在トップスターになっている方々に“個性がない“とは言いませんが、昔よりも幾分かまろやかな個性を持った方々、つまりは「突出した個性を持たない代わりに万人受けを狙った」トップさんが多くなった印象を受けました。

 

作品も「当てがき(そのトップさんの魅力を最大限に引き出すような作品)」でヒットを飛ばすというよりは、人気漫画作品の舞台かや人気ミュージカルの上演でヒットを出している方が多い気がします。

 

なので突出した個性があるジェンヌがトップになるというよりも、様々なジャンルの作品に柔軟に対応してヒットを飛ばせるトップさんが多くなったのかもしれません。

 

できるだけ多くの方に愛されるという意味でもこの戦略は間違っていないと思いますが、どこか寂しい気もするのは私だけかな〜・・・。

 

そして!

 

もう一つの特徴は絶対的なリーダーとして君臨しないこと。

昔の組体制を見ると、2番手・3番手が自分より年上なんてことは殆どなかったため組の中でも上級生に位置するトップさんが積極的に組を盛り上げていく必要があったように感じます。

 

しかし、今のトップさんは若くしてトップスターになる方も多く、若いトップさんを支えるために経験豊富な上級生2番手さんを置くことが増えてきました。

これによって「トップである自分が組を引っ張っていかなきゃ!」という負担が少し軽減されたのではないでしょうか?

トップスターが絶対的なリーダーである必要は時代とともに薄れ、「トップスターなどの立場に関係なく、組子全員でいい作品を作っていく(あくまでトップは主演なだけ)」という傾向が見られます。

 

トップ娘役に求められること

次はトップ娘役が“今“求められていること。

 

  • 愛される力
  • 破綻のない実力
  • トップスターを引っ張っていける強さ

 

 

「愛される力」がどれだけトップ娘役に求められているかは、美園さくらの「愛されるための努力」を読んでいただければご理解頂けると思うので端折ります。

 

さらにトップ娘役に求められるのが破綻なき実力
つまりある程度実力のある娘役が好まれるということですね。

 

不思議なもので、宝塚ファンはなぜか男役よりも娘役に厳しい目を向ける方が多い(*私の経験上の話です!)ので、トップ娘役候補と言われる娘役さんたちはそれはそれは厳しい小姑の目にさらされています笑

 

歌は?
ダンスは?
芝居は?
顔は?

 

ムーランの「家に名誉を」を思い出しちゃうわ。

 

宝塚では未だに「嫁ぐ」という言葉が使われているくらいなので、娘役さんは相手役になるかもしれない男役ファンからも注目を浴びているので特に厳しい目で見られています。

 

なので破綻なき実力が常に求められているのです。

 

[blogcard url="https://www.zuccazuccamu.com/star/20201217#i-2"]

 

 

そして最後は「トップスターを引っ張っていける強さ」です。

お慕い芸が良しとされてきた宝塚も時代とともに変化してきています。

 

例えば星組ロミジュリ。

“ステージドア“で小池修一郎先生がおっしゃっていたように、あの「ロミオとジュリエット」のジュリエット像さえ時代とともに変化しているのです。

 

小池修一郎先生曰く、「今回(2021年)のジュリエットは運命に翻弄されるだけの女性ではない。自分の意見を持った強い女性に変更した」と。

 

このお話を聞いて「ついに宝塚にもこんな時代が来たのだな」と感慨深かったです。

 

まだ星組ロミジュリを見れるか決まったわけではないけれど、ちらっと映像を見ただけでもなこちゃんジュリエットが「愛」を持って「死」に自ら進もうとしているのがわかります。

 

しょうがなくロミオと死ぬのではない。
自らの意思で進んで死を選ぶ

 

ジュリエットの選択は究極だけど、今後の宝塚トップ娘役にはこんな強さが要求されるのではないではないでしょうか?

 

時代とともに移ろう“求められる能力“

なんでもそうですが、宝塚のトップスター、トップ娘役にも求められる能力や立場が変わってきています。

今度書きますが、宝塚もそろそろ男尊女卑な世界観を変えていくべきなのかもしれませんね・・・

 

それでは!

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