宝塚の観劇感想

礼真琴が作る光と闇のコントラスト



おはようございます。
むーです。

 

今日はこっちゃんロミオへの感想を書きます。
ロミジュリはとにかく楽曲が多く、特に主演の方はほぼ出ずっぱり!なイメージがありましたが、そんな大変さを全く見せずに最後の最後までフレッシュで。時折見せる絶望的な暗い感情の広がりに圧倒されました。

 

礼真琴のロミオは歴史上で最もロミオの持つ闇にフォーカスできていたと思います。

 

光と闇を使い分ける礼真琴

光と闇を使い分けるとか書いてみるとどこぞのゲームキャラクター感が否めないけど、実際に礼真琴はロミオの陽の部分と陰の部分をうまく使い分けたジェンヌさんだった。

特に今回は『恋を夢見るロミオがもつ闇』の表現が本当に上手いなぁと思いながら見させてもらいました。

 

こっちゃんのロミオを見ていて特に感じたのは

 

恋に恋するのは今のヴェローナの現状から逃げたいから。

 

こんな印象を受けました。

 

綿毛をふーっと吹き飛ばしているロミオの姿は夢夢しいけれど一点の曇りもないと言ったら嘘になる。

虚空に放った目線の先には夢見る誰かが。
たんぽぽを握った指先にには拭えない不安が染み付いているようでした。

 

唯一彼が無敵に見えたのは『世界の王』を歌っている時。

誰にも負けない。
俺たち3人(ロミベンマキュ)は最強だ!

 

自分で自分を鼓舞するロミオの叫びが歌を通して聞こえてくるようでした。

そんなロミオの不安が爆発して『闇が広がる』なみに絶望を撒き散らすのが『僕は怖い』。

歴代No.1でロミオの毛穴という毛穴から怖いという感情が流れでていました。

 

闇が広がった『僕は怖い』

エリザベートの『闇が広がる』以上に闇が広がりまくったのが『僕は怖い』でした。

礼真琴の圧倒的な歌唱力が見ている人たちの感情に直接訴えかけて呼び起こされる不安と絶望。

 

歌に乗っかって絶望的な速度で広がるロミオの不安は一気に観客を飲み込みます。

彼女の歌ってなんでこうも人の感情に訴えかけるのでしょうか。。

 

以前礼真琴の声について『人を興奮させる歌』と表現したことがありました。

 

今回の『僕は怖い』も彼が見えない不安に対して絶望し、おそれおののいているのが、歌詞ではなく礼真琴の声そのものによって代弁されていました。

 

声の震えから分かる彼の恐怖。
誰にも言えない、話せない内なる声の叫び。

 

劇場中をロミオの闇に包む、礼真琴の歌。
まさに絶唱でした。

主演がしっかりしているという安定感

当たり前かもしれないけれど、やっぱり主演が安定しているというのは強いですね。

 

今回、礼真琴率いる星組を久しぶりに見て思ったのは

 

真ん中がしっかりしているからこそ、周り(主演以外のキャスト)に目が行くということ。

 

主演である礼真琴があれだけレベルの高い演技力、歌唱力、ダンス力を持っているからこそ安心して他の組子の演技やダンスを見られる余裕が生まれる。

 

これは組としての魅力向上にも繋がると思うのです。

トップが魅力的であることはもちろん必要だけど、他の組子を輝かせる力もまた大事なんですよね。。

 

ほんと、トップって大変な仕事だわ。

尊敬しかないです。

 

【見どころ】礼真琴の作る光と闇のコントラストを楽しんで

さて、最後に今回の礼真琴のロミオの個人的なみどころを紹介させてください。

 

ここまでも書いてきたように、礼真琴ロミオはとにかく陰と陽の表現が上手なのでまずはそこを見ていただきたいです。

 

特に物語後半になるとこの表現の塩梅が絶妙になってきます。個人的に好きなのは2幕第7場の【ジュリエットの居室】。

 

今までなこジュリエットに対して明るい青年としての顔だけを見せてきたロミオがここにきて初めて不安げな顔を見せます。

 

このシーンから彼は一気に大人になり、自分のしてしまったこと、将来への不安を現実視し始めるので、表情も今までのような明るさが消え失せ、完全にダークサイドへ落ちていきます。

 

物語前半から、急転直下で闇落ちしていくロミオの人生を星組っこらしい明るさと、礼真琴特有の暗さ(わたしはこっちゃんのこの暗さが好きだったりする)で丁寧にロミオのその時その時の心情を拾ってくれています。

 

ぜひ、このあたりにも注目してご覧ください!

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